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Buy Me a Coffee を試してみた(送金編)

お金

前回の記事では、Buy Me a Coffee のアカウントを作り、送金のための銀行口座を登録するところまでを書きました。今回は、Buy Me a Coffee に投げ銭をしてみた結果と、そのお金を日本の銀行に送金してみた結果について書いておきます。

このウェブサイトにも Buy Me a Coffee のページへのウィジェットを貼ってみました。右下のカップのアイコンを押し、いちばん下の URL を押すと BMC のページに行けます。自由に見て行ってください。クレジットカード情報などを入力しない限り、お金を取られる心配はありません。もちろん、コーヒーをおごって下さる、ということであれば、有難く頂戴いたします。

投げ銭をしてみた

Buy Me a Coffee のアカウントができたので、自分のアカウントに自分で、合計 24 USD の投げ銭をしてみました。その日の大手銀行の為替レートは 149.55 JPY → 1 USD でした。投げ銭は3回に分けて行い、支払いにはクレジットカードを使いました。明細は以下のとおりです。

1回目2回目3回目合計
投げ銭額 USD3.009.0012.0024.00
支払額 JPY457137018283655
決済手数料 USD0.390.560.651.60
サービス料 USD0.150.450.601.20
手取り額 USD2.467.9910.7521.20
合計 24 USD を自分に投げ銭した明細。

決済手数料は、クレジットカードによる支払の手数料でカード会社から徴収されます。サービス料は Buy Me a Coffee の取り分で、これは 5% と決まっています。この明細でも1回の投げ銭ごとに 5% が引かれていることが分かります。

各投げ銭ごとに、支払った日本円の金額で為替レートを計算してみると、概ね 152.29 JPY → 1 USD となります。これは大手銀行のレートより悪いようですが、クレジットカードのレートとはそういうものでしょう。

合計 24 USD を自分自身に投げ銭してみた結果、Buy Me a Coffee のアカウントには 21.20 USD が残りました。

個人ページの審査

前回の記事でも書いた通り、日本への送金方法として Standard payout を選ぶと、アカウントの残高が 20 USD 以上になったところで出金ができるようになります。今回、24 USD の投げ銭をしたことで残高が 20 USD を越えたので、日本の自分の銀行口座への送金を試してみました。

ダッシュボードの左側にある Payouts に進み手続きを進めようとしたところ、詐欺行為などを防ぐための個人ページの審査がある、という内容のメッセージが出ました。

実験のために投げ銭をしたことで、アカウントの残高が 20 USD を越えたとはいえ、この時点で個人ページはまだまったく整備していませんでした。そこで、出金の手続きは打ち切って、個人ページを作り始めました。

2日後にダッシュボードから Payouts に行ってみると、そこに、審査用のフォームが用意されていました。これを開いてみたところ、次のふたつの問い合わせがありました。

ひとつ目は、個人ページを訪れた人が支援金を払う理由は何か、という趣旨の質問です。漠然としていて、どう答えてよいのか少し迷ったのですが、自分の作品と支援金の性格について答えることにしました。

もう少し具体的には、自分の作品は科学的なデータから作られたCGだ、ということ。個々の作品を販売するのではなく、私個人の創作活動に対する支援、つまり、寄付金なのだということ。この2点について説明しました。

ふたつ目は、Buy Me a Coffee の個人ページをどのように宣伝するのか、といった感じの質問です。これについては文章での説明ではなく、個人ページにリンクを張ったウェブサイトや SNS のプロフィールページへの URL を入力する欄が設けられていました。

これは、自分が作品を公開しているウェブサイト作品の宣伝を行っている SNS と個人ページとの間のつながりを証明せよ、ということなのでしょう。他にも、YouTube の動画や Discord のチャンネルとのつながりを示すことで審査を通すことができるようです。

前回の記事でも書いたとおり、Twitter(X)が今後どうなるか分からないので、私は作品を公開しているウェブサイトの URL を記入しておきました。

ここで、ウェブサイトとして無料ブログを使おうと考えている方は注意が必要になります。まず、投げ銭を受け取るのだから、収益化が可能なサービスでなければなりません。さらに、この Buy Me a Coffee での審査では、個人ページとウェブサイトとのつながりを示すために、ウェブサイトに Buy Me a Coffee のボタンやウィジェットを貼ることを求められる場合があります。そのため、HTML 編集のできるサービスでなければ、ここから先に進めなくなることが考えられます。なお、下の ウィジェットの貼り方 の項目を見ておいてください。

私の場合はレンタルサーバーを借りているので問題はありませんでした。レンタルサーバーは3年くらいの長期間でレンタルすると月額1000円くらいになり、さらにキャンペーンなどを利用すると Twitter に課金するよりも費用が安くなる場合があります。

問い合わせフォームの質問に答えてから2日ほどしたところで、Buy Me a Coffee から、出金が承認された、というメールが来ました。

この項目の情報は 2024年10月8日 時点のものです。

このウェブサイトに BMC のウィジェットを貼ってみて気付いたのですが、以前は HTML のブロックにコードを貼るだけでよかったのですが、現在は貼りかたが面倒になっています。無料ブログではどれくらいの HTML 編集が可能なのかが分かりませんが、今のウィジェットは貼るのが難しいかもしれません。

この記事を書いてから1年ほど経ちますが、審査の方法も変わっているかもしれません。もし、SNS のプロフィールに BMC の個人ページへのリンクを張るだけで審査を通せるのならば、そちらの方がかなり簡単に済みます。現在の審査方法がどうなっているかは、残念ながら私には分かりません。

ここでは、レンタルサーバーで WordPress を使ったブログを運用している場合のウィジェットの貼り方を紹介しておきます。テーマとして Cocoon を使っていますが、他のテーマでもほぼ同じやりかたで貼れると思います。

まず予め BMC のウィジェットのコードを入手しておきます。BMC のダッシュボードに Buttons & Graphics という項目があるので、これを開きます。このウェブサイトの右下に表示される BMC のボタンは、そこに表示されている Website widget というものです。

Website widget の項目にある Generate ボタンを押し、色とメッセージを決めて黄色い Generate widget ボタンを押すと、ウィジェットのコードが表示されます。黄色い Copy Code ボタンを押すと、コードがクリップボードにコピーされるので、これを WordPress のテーマの編集に使います。

次に WordPress にログインし、ダッシュボードの 外観 から テーマファイルエディター を選びます。編集するテーマを選択 の部分で Cocoon Child が選ばれていることを確認してください。テーマを構成している テーマファイル の一覧が表示されるので、そこから tmp-userhead-insert.php を選びます。

ファイルを選ぶと、その内容がテキスト形式で表示されるので、その末尾に BMC のウィジェットのコードを貼ります。最後に ファイルを更新 のボタンを押せば完了です。

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2025年1月7日追記

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日本への送金

Buy Me a Coffee からの出金ができるようになったので、アカウントにある 21.20 USD を日本の銀行口座に送金してみました。

説明によると、Standard payout による出金は水曜日に行われるとのことだったので、火曜日に出金の手続きを行いました。また、出金手続きを行うと、アカウント内の全額が出金されるようで、一部だけを出金するように指定することはできませんでした。

出金手続きを行ってから3日後の金曜日未明に Stripe から送金手続きを行った旨のメールが届き、その日のうちに銀行口座に 3,147円 の入金がありました。

Stripe が実際に送金を行ったのがいつなのかは分かりませんが、木曜日の大手銀行の為替レートは 1 USD → 150.24 JPY でした。これで計算すると、21.20 USD = 3,185 JPY となります。実際に送金された金額との差はわずか 38円

結局今回、日本から 24 USD の投げ銭を行った場合の費用は 3,655円。それを米国から日本に送金した結果が 3,147円。その差額は 508円 でした。

この 508円 のうち、Buy Me a Coffee の取り分は概算で 180円 程度。クレジットカード会社の取り分は為替手数料と決済手数料を合わせて 280円 程度。残りの 50円 程度が為替レートの変動による差額や Stripe の取り分と考えられます。

まとめ

今回実際に投げ銭をしてみて、Buy Me a Coffee は趣味の作品で少額の支援金を受け取る場合でも「使える」サービスだと感じました。

まず、Buy Me a Coffee の手数料は 5% で、これは投げ銭サービスのなかでもかなり良心的です。

Stripe による日本への送金も非常に手数料が安いようです。後日、銀行から送付された明細では、送金した 21.20 USD に対し、銀行が受け付けた額は 20.96 USD となっていました。つまり、Stripe の取り分は 0.24 USD、約36円ということのようです。

結局、最も高かったのはクレジットカード会社の手数料でした。

この実験をやってみるまでは、私のように趣味で少額の支援金を受け取る場合、ほとんどが手数料で消えてしまうのではないか、と思っていました。しかし、結果としては 85% 以上が手元に残りました。

Buy Me a Coffee は趣味として支援金を受け取るだけではなく、作品を販売したりして収益を上げる場合にも低コストで使えるサービスなのではないでしょうか。