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ワールドを編集する・マイクラJava版

マインクラフト

マインクラフト(マイクラ)のワールドの一部を削除したりコピーしたりすることができる MCA Selector というアプリを見つけたので、使い方と注意点をまとめておきます。この記事の内容は、Windows上で動くJマイクラ Java版についてのものです。統合版のものではありませんので注意してください。

MCA Selector の導入

MCA Selector はGitHubで公開されているアプリで、Windows用のアプリとJava環境で動くアプリがあります。ここではWindows用のアプリの使い方をまとめておきます。Java環境で動くアプリの導入は少し面倒ですが、Windowsの場合は説明を読みながらやれば問題なくできました。MacやLinuxでも恐らく問題はないと思われます。

このリンクから MCA Selector のウェブページに行くことができます。

ページをスクロールすると中ほどに地図の画像があり、その下に

Download Version 2.4.2 (Windows Installer)
Download Version 2.4.2 (Universal)

というリンクがあります。Windows Installer がWindows用のアプリ、Universal がJava環境で動くアプリなので必要なものをダウンロードしてください。Windows用の場合はインストーラーがダウンロードされるので、起動してインストールします。

操作方法

MCA Selector を起動すると、白と黒のグリッドのある画面が現れます。

起動画面

MCA Selector に編集したいワールドを読み込ませるには、File → Open World で編集したいワールドのフォルダーを選びます。アプリの動作が分かるまではテスト用のワールドを読み込ませて練習することをお勧めします。フォルダーを選ぶと フォルダー名 の他に、DIM-1、DIM1、という選択肢が表示される場合があります。この DIM-1 はネザー、DIM1 はエンドを表しています。オーバーワールドを編集する場合は フォルダー名 を選びます。

ワールド画面
ワールド画面

ワールドを読み込むとこのように地図が表示されます。マウスホイールを回すと地図を拡大したり縮小したりできます。マウスホイールを押したままドラッグすることで地図を動かすことができます。最上部の右側に -64~319 の範囲を動くスライダーがあるのですが、これを動かすと、地形を描画する高さを変えることができます。地中を見たい場合や、ネザーの地形を見たい場合はこれを調節します。また、View → Coordinates にチェックを入れるとグリッドに座標が表示されます。

マウスを左クリックすると選択された範囲がオレンジ色になり、右クリックすると選択が解除されます。マウスボタンを押したままドラッグすることで、長方形の範囲を選択したり選択の解除をしたりできます。また、Selection → Invert で選択範囲を反転させることができます。

この選択の動作は地図の縮尺によって変わります。地図を拡大すると白いグリッド単位で範囲が選ばれ、地図を縮小すると白いグリッドは消えて黒いグリッドのみになり、選択の範囲も黒いグリッド単位に変わります。このふたつの選択の範囲をうまく使いながらワールドを編集します。白いグリッドは chunk、黒いグリッドは region を表していて、どちらもマイクラのワールドでの基本的な単位になっています。

編集の例

ここでは、ワールドの重要な部分以外を削除し、重要な部分についてはコピー&ペーストして1か所にまとめる作業をしてみます。

まず、残したい部分を選択しておいて Selection → Invert で反転させることで削除する範囲を選択します。

カットする部分
カットする部分

削除する範囲に間違いがなければ、Selection → Delete selected chunks を選んで、選択した範囲を削除します。このとき警告メッセージが表示されるのですが、ここで OK を押すと、その瞬間に選択した範囲が削除され、元のセーブデータに反映されるので注意が必要です。元に戻すことはできないので、十分に確認してから OK を押してください。

選択した範囲を削除した結果は次のようになります。

カットの結果
カットの結果

右下にあるのは森の洋館なのですが、これをコピーして中央にペーストします。まず、森の洋館の範囲を選択して Selection → Copy chunks を選びます。洋館をペーストしたい場所に地図を動かして Selection → Paste chunks を選ぶと、緑色の部分が現れます。この緑色の部分にコピーした洋館がペーストされるので、マウスの左ボタンでドラッグして位置を決めます。

ペーストする範囲
ペーストする範囲

位置を決めたらもう一度 Selection → Paste chunks を選びます。ここでも警告メッセージが出るので、OK を押すと森の洋館が緑色の部分にペーストされます。ここでも OK を押した瞬間に元のセーブデータに変更が反映されることに注意が必要です。

問題点

実際に MCA Selector を使ってみると、GUIに問題が起きることがあります。

地図を表示させていると、地形が生成されている場所のはずなのに、穴が開いたように表示されない部分が現れることがあります。これは地形データの読み込みが操作のスピードに追い付かないときに起こるようです。地図を縮小する時や移動するときに、ゆっくりと操作することで避けられる場合があります。

また、チャンクをコピペするときに、Copy selected chunks や Paste selected chunks をうまく選べないことがあります。この場合は意図しない場所が選択されていることがあるので、地図で見えている範囲の外側などを確認します。

いずれの場合も、どういう状態になっているのか分からなければ、一旦アプリを終了して、改めてワールドを読み込み直したほうが無難でしょう。

GUIよりも大きな問題として、データの整合性があります。

MCA Selector はマイクラのワールドの地形データを編集するアプリなのですが、マイクラのワールドは地形データだけで出来ているわけではありません。

例えば、エンドでエンダードラゴンを倒したらエンドゲートウェイポータルが形成されます。過去にいくつのエンドゲートウェイポータルが形成されたのかは、地形データとは別のデータに保存されています。そこで、地形データを編集することで、それらのデータの間の辻褄が合わなくなったりしないのか、という疑問が起きます。

これについて検証してみたところ、MCA Selector が行うのはあくまで地形データの編集のみであって、それ以外のデータとの整合性についてまでは面倒を見てくれない、ということが分かりました。

MCA Selector にはコマンドによる編集のような高度な機能もあるのですが、マイクラのデータについて相当の知識がなければ、あまり無茶なことはしないほうがよさそうです。