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リソースパックの作り方(初級編)・マイクラJava版

マインクラフト

久しぶりにマインクラフト(マイクラ)のリソースパック(リソパ)を作りたくなり、いちばん簡単な作り方の復習をしたので紹介します。マイクラで提供されているブロックのテクスチャーを変更する、という単純なやり方です。この記事の内容はWindowsにインストールされたJava版での方法となっています。

マイクラのテクスチャーを取り出す

まず、マイクラで提供されているブロックのテクスチャーを取り出さなければなりません。マイクラは起動構成などに変更を加えていなければ、

Cドライブ(C:)→(ユーザー名)→ AppData → Roaming → .minecraft

にインストールされています。(ユーザー名)には自分のユーザー名が入ります。ここから変更したいブロックのテクスチャーを取り出します。まず、.minecraft フォルダーから

.minecraft → versions

に移動します。ここに、過去にダウンロードされたマイクラのバージョンと同じ名前のフォルダーが並んでいるので、目的のフォルダーを探します。例えば、1.20 の場合には 1.20 という名前のフォルダーがあるので、

.minecraft → versions → 1.20

に移動します。ここに 1.20.jar というように、バージョン.jar という名前のファイルがあります。ただし、過去に一度もそのバージョンでプレイしたことがない場合には、バージョン.jar が無く、バージョン.json のみしか見つからないので注意してください。

この バージョン.jar は圧縮されたファイルなので、適当な作業用フォルダーなどにコピーして解凍します。jar ファイルは PeaZip のようなフリーソフトで解凍することができます。解凍した一群のファイルやフォルダーの中に assets という名前のフォルダーがあるはずです。ここから目的のブロックのテクスチャーを取り出します。例えば、安山岩ブロックのテクスチャーを取り出す場合には、

assets → minecraft → textures → block

に移動し、ここから andesite.png ファイルを探します。これは PNG 画像ファイルなので、ペイントアプリなどで描き変えることができます。

テクスチャーを変えたいブロックの名前が分からない場合は、マイクラのデバッグ情報から知ることができます。マイクラJava版ではプレイ中に F3キー を押すことでデバッグ情報を見ることができます。目的のブロックにターゲットを当てると、画面の右側に Targeted Block という項目が表示されます。その2行目の minecraft: の後にブロックの名前が表示されます。安山岩の場合は minecraft:andesite と表示されます。

ブロックのテクスチャーを取り出す際、使うアプリによっては全てを解凍せずに、目的の .png ファイルのみを取り出すこともできます。

ちなみに、textures フォルダーには font や item というフォルダーもあり、ここにフォントやアイテムのテクスチャーが置かれています。

リソースパックを作る

描き変えた .png ファイルを使ってリソパを作る手順は次のようになります。

マイクラのリソパは

.minecraft → resourcepacks

に置くことになっています。この resourcepacks フォルダーに MyPack フォルダーを作り、そこに移動します。

.minecraft → resourcepacks → MyPack

まずこのフォルダー内に、pack.mcmeta ファイルと pack.png ファイルを置きます。これらのファイルはマイクラでリソパを選ぶ画面を開いた際に、リソパの説明とアイコンを表示するのに使われます。

pack.mcmeta ファイルはリソパの説明と対応するマイクラのバージョンを記述したテキストファイルです。1.20 に対応したリソパの場合は、とりあえず次のように記述すればよいでしょう。

{
  "pack": {
    "pack_format": 15,
    "description": "My original texture."
  }
}

15 という番号が 1.20 に対応していることを表しています。最近の主なバージョンに対応する番号を挙げておきます。

バージョン番号
1.18.29
1.19.413
1.20.632
1.2134
1.21.134
1.21.342
1.21.446
最近の主なバージョンとリソースパック内に書く番号

ここ数年、各バージョンの数字は頻繁に更新されるので、正しい番号は Minecraft Wiki などで調べなければなりません。しかし、極端に古い数字でなければ、リソパを読み込む際、警告が表示されるだけで支障はないようです。

pack.png ファイルはリソパのアイコンで、正方形の .png ファイルです。画像のサイズが1辺 128~512ドット であれば問題ないようです。この範囲外のサイズで動作するかどうかは確認できていません。

次に MyPack フォルダー内に、以下のようなフォルダーの階層を作ります。

MyPack(作ったフォルダー)→ assets → minecraft → textures → block

この block フォルダーに、上で描き変えた andesite.png のような、変更を加えたブロックの .png ファイルを置きます。

これで、リソパとしては完成で、マイクラの設定でリソパを読み込ませれば使えるはずです。しかし、このままでは配布する際などに不便なので、MyPack フォルダー内の pack.mcmeta ファイル、pack.png ファイル、assets フォルダーを ZIP形式 でひとつにまとめ、それを resourcepacks フォルダーに置いても同じように動作します。

お試しサンプル

リソースパックの作り方を学ぶための簡単なサンプルです。安山岩ブロックのテクスチャーが変わります。自由に改造して使ってください。

ただし、再配布はしないでください。また、このリソースパックを利用したことによる損害は一切補償しません。